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生産性と効率は、経営の手段であり、オールマイティではない。
需要が急落したとき、生産性のよすぎる企業は、豊作貧乏になる。
経営のオールマイティは価値創造である。
これからは、売上よりも収益、コストダウンより付加価値創造へ戦略のパラダイムそのものを変えていかねばならない。
これまでにない時代適応力が企業に要求されてくる。
これからの10年は、管理職と経営者の力で切り抜けていかねばならなくなるだろう。
トップ及び管理職の力量差が、企業格差となってあらわれてくる、こわい時代である。
撤退戦ができるのはトップだけトップはしっかりした経営哲学を持たねばならない。
経営者は、まず自分の会社をどう思っているのか、どういう会社にするのかを明確にすると同時に、何をやらざるべきかを決めなければならない。
なかでもいちばん大事な仕事は、何から、いつ撤退すべきかを決めることだ。
新規事業は、現場のイキのよい管理職でもできるが、撤退だけはトップしかできないし、また今後このケースはさらに増えていくだろう。
日本の企業は、バブル時の空前の繁栄のおかげで、商品と事業の手をひろげすぎた。
撤退戦だけは経営者の仕事である。
いま経営者に最も人気のある織田信長は、この撤退戦の名人であっあとは、ミドルのアップーダウンでいけばよい。
つまりボトムアップもするが、現場の臨機応変の決断も下すということである。
高度成長期のように、アメリカにモデルがあり、企業がどんどん伸びていて、テーマも目標も明確だったときには、日本の管理職は下士官タイプでよかった。
管理屋さんでも、俺について来いタイプでも、人参を目の前にぶらさげて走るタイプでもよかった。
みんな下士官だった。
しかし、これからは士官・将校にならねばならない。
あるいはミニ経営者精神を持たねばならない。
その意味でも、大きな組織は小さくしなければならない。
いまは大変な時代なのではなく、経営者にとって当たり前の時代がやってきたと考える方がよい。
オミコシ型経営こそ、むしろ戦後の高成長期の例外的な幸運と考えた方がいいのではないか。
これまでの日本の経営者は官僚指導体制のもと、社長の椅子にどっしり座っていられた。
これから企業戦国時代になる。
経営者は社会からも、従業員からも、見られる存在になってきた。
いま管理職はかたずをのんで自分の会社の経営者の力量がどの程度かを見ている。
若い社員はこの会社、この経営者についていてはだめだと思うと、すぐやめてしまうだろう。
経営者が、企業の哲学と撤退戦という2つの手綱をしっかり握っていなければ、これからの企業経営は成り立たない。
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